恵愛動物病院

千葉県八千代市にある動物病院のブログです。院長&スタッフの日々の出来事や病院の情報を更新していきます♪

フィラリアの予防開始の時期です

 

皆さま、こんばんは!

5月に突入しましたね、GWはいかがお過ごしでしたか(^^)/

この時期は気温や気圧の変動が激しいため、いつもより体調を崩しやすくなります。

なんだか体をだるそうにしている...食欲が減ったり便が少し緩くなったり...

ワンちゃん、ネコちゃんの体調管理には十分気をつけてあげてくださいね( `ー´)ノ

 

 

さて、本題です。

ワンちゃんはこの時期からフィラリアの予防が始まります。

フィラリアの予防薬は投薬した一ヵ月前の感染に対して薬が効きます。

ですので投薬期間は蚊が活動し始める、5月~蚊がいなくなる翌月の11月までをおすすめいたします。毎月一回、日にちを決めて予防しましょう。

 

予防薬は去年と同様、錠剤・おやつタイプ・注射をご用意しております。

 

・食物アレルギーがある子は錠剤

・なんでもよく食べる子はおやつタイプ

・毎月の投薬を忘れてしまいがちな子は注射(一回の注射で12ヵ月効く)

 

を、おすすめしております。ただ、注射は他のワクチンと同様、合わないと副作用があらわれることもあります。ですので、元々のアレルギー体質の子や今まで他のワクチンでアレルギー反応が出た子、歳をとった子は接種をおすすめできません。

また、他のワクチンと一緒の接種はできません。10~14日くらい間をあけていただく必要があります。

ご質問等ございましたらお気軽にお問合せください。(*´ω`)

 

 

また、フィラリア予防と合わせてノミとダニの予防もおすすめいたします。

マダニはお散歩や草むらによく行く子、ノミは外出自由なネコちゃん、お家のお庭に野良猫ちゃんが来たり、接触がある子は特に予防しましょう。

 

マダニは刺されると吸血します。その際、重篤感染症を引き起こしたり吸血の量が多いと貧血を起こしたりします。耳や目の下、脇の下、指の間などの皮膚が薄く毛が少ないところをよく刺します。お散歩から帰ったら体全体をよーく、みてあげましょう。もしマダニを見つけても無理に取らないでください。マダニは吸血する際、簡単に抜けないように体からセメントのような液体を出し、固定します。ですので無理に取ると口片が皮膚の中に残ってしまい、皮膚が炎症を起こしてしまうおそれがあります。また、潰してしまうと重篤なウィルスを持っていた場合、とても危険ですので見つけたときはすぐご来院していただくか、ご連絡ください。

 

ノミは大半は野良猫ちゃんとの接触により感染します。外出自由なネコちゃんやお家のお庭に野良猫ちゃんが来たり接触があるようなご家庭は予防をおすすめします。

ネコちゃんからワンちゃんにも感染するので多頭飼いのご家庭は特に、気をつけましょう。ノミに感染するとものすごく痒がります。掻寄生してるかどうかは目が細かいコームやブラシでブラッシングをするとノミの成虫や黒くて砂っぽいノミの糞や白い卵がとれます。

 

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⬆︎ボランティアさんに保護された猫ちゃんから出たノミの糞と卵。これ、ものすごい量です。

 

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⬆︎これは実際のノミの成虫と糞の見本です。

待合室に置いてあります。見て見てくださいね!

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また、ノミの成虫は一日に約30個、一生のうちに約2000個もの卵を産むとされています。

成虫の好物は動物の血液で、動物の二酸化炭素や熱、光に反応して食いつきます。食いついてから約1日半〜2日の間に産卵をします。その後も産卵と吸血を繰り返し、1〜2ヶ月でその一生を終えます。

卵は約一週間くらいでふ化し幼虫になり、成虫の糞やフケなどを食べて1〜2週間で2回脱皮を繰り返し、幼虫になります。※成虫以外は吸血しません。ノミの一生のうちのほとんどは室内で過ごし、高温多湿な環境を好み、大繁殖します。なので寄生し家の中に卵が落ちてしまうと全て駆除するのに半年以上はかかります。そうならないためにも日頃からワンちゃんやネコちゃんの体をよくチェックし、お外へ行く子は予防薬をおすすめします。

でももし、寄生し家の中でも繁殖してしまったらよく家の中の換気をし、こまめに掃除機をかけるなど、なるべく清潔に保つようにしてください。(部屋のすみっこや絨毯、カーペットなどの埃がよくたまりやすい場所を重点的に)

バルサンなどはペットの体にはあまり良くないため、控えましょう。

 

 

マダニもノミも人間にも刺します。

また、瓜実条虫(サナダムシ)の幼虫を持ったノミの成虫がペットや人間の体内に入ると寄生数が多いと下痢や食事をとっていても体重減少等がみられます。また、肛門や便に白い米粒のようなサナダムシの片節がみられます。

なので、ノミが寄生している子の便を処理した後は石鹸で手を洗ったり、うがいを心がけましょう。

 

 ノミ・マダニの駆虫薬は液体のスポットタイプや食べるおやつタイプのものがございます。また、フィラリアの予防薬と一緒になっているオールインワンのおやつタイプのお薬もございますのでご質問等ございましたら、当院までお気軽にお問合せください。( `ー´)ノ

 

フィラリア予防の時期ですので待合室も込み合うことがございます。

ご来院の際は時間に余裕をもって、診察終了の30分前までには受付を済まされますよう、お願い申し上げます。

 

 

 

日増しに暖かくなり、ペットとお出かけする機会が増えると思います♪

こういった寄生虫等はどこで感染するかわかりません。大切な家族を守るためにも、予防をおすすめいたします。

 

 

看護師★今井 (^_-)-☆